「この作業は〇〇さんしか分からない」。中小企業でよく聞く言葉です。業務マニュアルを作ろうと思っても、日々の仕事に追われて後回しになり、担当者が休んだり辞めたりして初めて困る。そんな経験のある会社は多いのではないでしょうか。
ChatGPTなどの生成AIを使うと、マニュアル作りの手間を大きく減らせます。この記事では、AIを使った業務マニュアルの作り方と、使い続けられるマニュアルにするためのコツを解説します。
マニュアル作りが進まない理由
- 書く時間がない:担当者は忙しく、文章を書く時間が取れない。
- 何を書けばいいか分からない:慣れた作業ほど、どこを説明すべきかが分からなくなる。
- 作っても使われない:長すぎる、探しにくい、内容が古いまま。
AIを使ったマニュアル作りの5ステップ
ステップ1:担当者に話してもらう
文章を書いてもらう代わりに、担当者に作業をしながら手順を声に出して説明してもらい、録音します。画面の操作なら、画面を録画しながら説明してもらうのも有効です。書くより話すほうが、ずっと早く情報が集まります。
ステップ2:AIで文字起こしと整理
録音を文字起こしし、AIに次のように依頼します。
以下は、〇〇の作業手順を担当者が説明した内容です。新人が読んで迷わない手順書にしてください。「目的」「必要なもの」「手順(番号付き)」「注意点」「よくあるミスと対処」に分けて整理し、説明が足りない部分は【要確認】と書いてください。
ステップ3:担当者が確認する
AIが作った手順書を担当者に読んでもらい、【要確認】の部分を埋め、間違いを直してもらいます。ゼロから書くより、直すほうが何倍も早く済みます。
ステップ4:別の人が手順書どおりにやってみる
その作業をしたことのない人に、手順書だけを見て作業してもらいます。迷った箇所が、説明の足りない部分です。
ステップ5:みんなが見られる場所に置く
共有フォルダや社内のWikiなど、誰でもすぐに探せる場所に置きます。作業名で検索できるように、タイトルの付け方をそろえておきましょう。
使い続けられるマニュアルにするコツ
- 1つの作業に1つのマニュアル:分厚い1冊より、作業ごとの短い手順書のほうが探しやすく、更新もしやすくなります。
- 画面の写真や図を入れる:システムの操作は、文章より画面の写真のほうが伝わります。
- 更新日と担当者を書く:いつ、誰が更新したかが分かると、内容の古さに気づけます。
- 変わったらすぐ直す:手順が変わったときに、その場でマニュアルも直すことをルールにします。
マニュアルの次の活用
手順書がそろうと、次の2つの活用ができるようになります。
- 社内のAIに答えさせる:マニュアルをAIに読み込ませて、社員の質問に答える社内FAQチャットボットにできます(社内FAQチャットボットの作り方)。
- 作業そのものを自動化する:手順がはっきり書かれた作業は、RPAやAIエージェントで自動化しやすくなります(中小企業のRPA導入ガイド)。
マニュアル作りは、属人化の解消だけでなく、自動化の第一歩でもあります。
※ 当サイトを運営する合同会社SAiのサービス紹介です
手順が決まった作業は、マニュアルの次に「自動化」へ。
合同会社SAiでは、御社の業務に合わせたAIエージェント・RPAをオーダーメイドで開発しています。初期費用0円・月額1万円〜・最短3日で導入でき、最低契約期間はありません。
よくある質問
Q. 社内の手順をAIに入力しても大丈夫ですか?
一般的な業務の手順であれば、学習に使われない設定や法人向けプランを使うことで、リスクを抑えて活用できます。顧客情報やパスワードなどが含まれる場合は、その部分を伏せてから入力しましょう。
Q. ベテラン社員が協力してくれません。
「自分の仕事を奪われる」と感じている場合があります。マニュアル作りの目的は、ベテラン社員が休めるようにすること、新人への説明の手間を減らすことだと伝え、話してもらうだけで済む形にすると協力を得やすくなります。
まとめ
AIを使ったマニュアル作りは、担当者に話してもらい、AIで整理し、担当者が直し、別の人が試し、みんなが見られる場所に置くという流れで進めると、短い時間で使えるマニュアルができます。属人化をなくし、自動化の土台をつくる第一歩として取り組んでみてください。

